メタル、音楽、日々のこと。

なんとか生きている人と音楽

鬱から完全復帰すべく、頭と気持ちの整理の為にも色々書いてたりします。あと時々音楽の話。

ルネッサンスの音楽 - Blackmore's Night

ルネッサンスの音楽を現代に甦らせようとしている人たちがいる。

 

 

Blackmore's Night 古くから伝わる民族楽器から今でも使われているバイオリンやチェロといった様々な楽器を使いながらヨーロッパ各地の民謡を演奏したり、色々なミュージシャンの曲をアレンジ~カバーしたりと、ルネッサンス期の音楽を現代風に解釈しつつかき鳴らしている。


オリジナル曲も多く創っているが、それも含めてアレンジ・センスが秀逸なのだ。
それもそのはず Blackmore とは、かの DEEP PURPLEリッチー・ブラックモアのこと。
クラシック音楽の見識も深いブラックモア氏は、ほとんどの曲においてストラトキャスターアコースティック・ギターに持ちかえ、優しくもどこかファンタジーみたいな唯一無二の世界を具現化している。

加えて Blackmore's Night が素晴らしいのは女性ボーカル。
ブラックモア氏の妻でもあるキャンディス・ナイトの民謡からハードロックまでを歌いこなすその声は中世のジプシーのステージへと引き込んでくれる。


余談だが、16世紀に全盛期を迎えたルネッサンスはフランス語で「再生」を意味する言葉。

美術分野でレオナルド・ダ・ビンチやミケランジェロ、科学分野でコペルニクス、ガリレオ等を生み、様々な文化が活性化していった時代、音楽もその影響を受けて活性化されていったと思われる。

 

そんな独自の世界観を確立しているので、中々ハズレのアルバムがない。
中でも 6th "Village Lanterne" が一番聴きやすいかもしれない。
それよりも雰囲気重視なら 2nd "Under A Violet Moon" 8th "Autumn Sky" が抜群だ。
他にも1枚を通してクリスマスの讃美歌をアレンジしたものもある。
讃美歌というと取っ付きにくいかもしれないが、ポップ(神様を讃えるポップスだと思えば間違いない)でいて、アレンジは本格的な素晴らしいアルバムだ。

ブラックモア氏も今年で70歳の御年だが、ヨーロッパ各地の城などを回りライブをやり、 2,3年に1枚のペースでアルバムを創っている。
ほんと、なんというお爺様だろうか。

 

ヴィレッジ・ランターン

ヴィレッジ・ランターン

 
Under A Violet Moon

Under A Violet Moon