メタル、音楽、日々のこと。

なんとか生きている人と音楽

鬱から完全復帰すべく、頭と気持ちの整理の為にも色々書いてたりします。あと時々音楽の話。

韻を踏む心地よさ - RHYMESTER

「韻を踏む(Rhyme)」というのは欧米や中国の詩歌によく使われる表現方法らしい。

現代日本、いや海外でも昨今ではヒップホップ・ミュージックで1番よく使われているのではないだろうか、つまり、ラップだ。

リズムに併せて韻を踏んでいくのは聴いていて実に気持ちが良いものである。

RHYMESTER - ONCE AGAIN 以下に歌詞を載せるが、RHYMESTER で1番くらいキレイに韻を踏んでいる曲だろう。

母音を絶妙に変化させながら、世界観を演出していく。

 

午前「零時」 日付の変わる瞬間 雨上がりの「冷気」

感じながら誓う また「リベンジ」 気がつけば人生も後半の「ページ」

なのに未だハンパな「ステージ」 時には手痛く食らっちまう「ダメージ」

まるでいつか使う予定のマイ「レージ」 みたいにひたすら溜め込むデカい「イメージ」

誰のせいにも「出来ねぇ」し、「したくねぇ」「夢」別名「呪い」で胸が「痛くて」

目ぇ覚ませって正論 耳が「痛くて」 いい歳こいて先行きは「未確定」

きっと映画や漫画の「見過ぎ」 甘いコトバ聴「き過ぎ」 で、時間「のみ過ぎ」

ガキの好きそうなことばっか病「みつき」 この男、誇大妄想家「につき」

くじけなさは異常 ほとんど「ビョーキ」 ゼロからスタートは一緒 荷物は「放棄」

失うもんは最小 得る方が「大きい」 財産は唯一最初に抱いた「動機」

気分はヤケにトウが立った「ルーキーズ」 午前零時 新しい日の「空気」

オレは「古着」 だが洗い立ての「ブルージーンズ」 そのドアを開いて振り絞る「勇気」

 

RHYMESTER は、既に結成から25年が経つヒップホップ・グループだ。

タフなリズムに併せて次々と韻を踏んでいくテクニックはさることながら、遊び心満載な歌詞(リリックス)でラップの持つイメージを壊してくれるような曲もある。

かと思えば、シリアスなテーマの曲も存在したりする。

ベスト・アルバムが出ていたりもして、そちらも良盤だし、"ウワサの真相" もタクシードライバーの語り、脱獄を図る囚人のこと等々、様々な角度からの曲が入っているベストみたいな良盤だ。


以下、インタビューか一部抜粋するが、フェスにも多数出演し、ロック界隈の人たちとの交流も深ければ、アイドルへの見識の広さ等々が垣間見れる。
 RHYMESTER のヒップホップの幅の広さや、軸のブレない遊び心も、どんなところから生まれてきているのか見える気がするインタビューになっている。

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Mummy-D:今の時代、フェスが乱立してますからね。だから、やるからには理念が大切だと思いました。俺らは逆にいろんなフェスに呼ばれる方だからわかるんだけど、どういう理念でやってるかがハッキリしてないと、出演者もついてこない。

宇多丸:「音楽が売れない」みたいな業界の悲観って、本当にアホらしいと思うんですよ

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RHYMESTERの26年目の挑戦、日本の音楽はまだまだ面白くなる
<a href="http://www.cinra.net/interview/201504-rhymester" target="_blank">http://www.cinra.net/interview/201504-rhymester</a>

 

 

さて、つい最近の4月29日にニュー・シングルが出ているらしい。

ということは、次のアルバムも年内くらいには発表になるのではないだろうか、期待して待つことにしようか。

 

The R ? The Best of RHYMESTER 2009-2014 ?

The R ? The Best of RHYMESTER 2009-2014 ?

 
ウワサの真相

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