メタル、音楽、日々のこと。

なんとか生きている人と音楽

鬱から完全復帰すべく、頭と気持ちの整理の為にも色々書いてたりします。あと時々音楽の話。

ジャニーズと有終の美

 最近、ジャニーズの性被害が色々と言われているけど、芸能界(の一部?)が完全なる殿様商売を続けた結果なのではないか、と思う。

 

 元は1960年台から2000年ごろ?にも同様の報道があったらしいけど、当時はまだ有名になる為のルートとしての芸能界というのが圧倒的に強い存在だった。

 それゆえに多少は酷い目に遭ったとしても「売れるなら」、「有名になれるなら」というほうが勝ってしまい多くの人が目をつぶることになっていたのだろうと思う。

 (芸能界の内外共に同様な感覚だったのではないかと)

 

 対して今はどうか。

 YouTube等の動画アプリ、Twitter等のSNSから有名になる人はどんどん出てきているし、起業家なんかも注目される時代になってきている。

 売れる、有名になるといった基準での芸能界の優位性は確実に薄れている。

 それに気づけなかったのか、それとも自分が死ぬまではなんとかなると思っていたのか、それとももっと別のことがあるのか。

それは分からない。

 

 

 

 

 これを機に引き際を学んで欲しい気もする。

 例えばジャニー氏が2000年ぐらい(この時で既に60歳以上)に引退していたら、悪い部分は世の中に広まらずにジャニーズ内で今後、性被害者を出さないための対策ができたのかもしれない。

 それが100点かは分からないけど、間違いなく今よりは良いだろう。

 

 老害になるまで業界に居座ったから自分で自分の名誉を傷つける事にもなったし、ジャニーズ自体にも多大な影響を及ぼす置き土産を作ってしまった。

 でも、一つの視点(芸能界)しか見ていなければ気づくのは難しいのだろう。

 ましてや成功したやり方があるのだから、それを見直すなんて難しいのかもしれない。

 利益はめちゃくちゃ出ていたのだろうから、何かを変える必要はなかったのかもしれない。

 

 その分、優秀の美というのは大事なんだろうな、と思う。

 その為には反対意見を言ってくれたり、指摘してくれる存在というのは大きいのだろう。

 

 

 

 残念ながら過去は変わらないので、これを機に膿は出し切ったほうがいい。

 性被害に限らず、もうしばらくの間は過去にはそんなに悪いこととされてなかったこと(目をつぶってもらえたこと?)がどんどん出てくるのではないか?と思う。

 (さらに残念ながらジャニー氏みたいなボスの立場の人が亡くならないと膿が出てこない可能性も高そうだけど)

 

 それはそれで必要なことだと思う。

 日本が変わるための一歩でもあり、ネガティブな要素だけではない。

 

 どんどん個人の時代になっている訳だから、世の中を引っ張っていってくれる誰かが頑張ったところで自分の生活が良くなる保証はない。

 そうなんだけど、大枠が変わってくれば世の中の「普通」も変わってくる。

 変わっていく「普通」に気づいて頑張れば多くの人が良い人生にしていけると思うから大いに意味がある。

 

 それが難しいのかもしれないけど。