絵画にも人や風景が題材のものから、抽象画だったり、 ダリのようなサイケデリックなプログレッシブな世界まで、 本当に様々なものがあると思う。
音楽も、それに負けじとありとあらゆる音色で、ありとあらゆる世界を表現している。
こういった音はポスト・メタルと呼ばれるのだが、ポップスと違って Aメロ~Bメロ~サビといった感じのわかりやすいメロディラインではないので、 取っつきにくいかもしれない。
だが、何も考える必要はない。
ただ音に浸っていればいいのだ。
これこそが、この手の音楽の楽しみ方であると思っている。
そうすれば、あとは色々な世界への旅に出ているかのように楽しめる。
さて、アメリカはイリノイ州出身の PELICAN というバンドはメタルのバンドでありながら、 自然の崇高さや、都市生活などアルバムごとに様々な題材を表現してきたバンド。
メタルに似合わないものを題材にしていると思う人もいるだろう。
ところが、その音の重厚さや、冷たい響きや歪みを巧みに使ったギターの音色、 シンバルのクラッシュ音などで描かれる荒々しくも壮大な世界は、 メタルがただ単にうるさい音楽なだけではないところを見せてくれる。
1st "Australasia" や、2nd "The Fire in Our Throats Will Beckon The Thaw" では、 まさしくそのような世界を表している。
続く 3rd "City Of Echoes" ではタイトルの通りにテーマが都市に変わり、 都市と人間との関係性が描かれていて面白い。
個人的な話にはなるが、こういう音楽に浸れない時は余裕のないときなので 1つの指標としても使わせてもらっていたりもする。
そんな個人的な事はさておき、PELICAN は最近、"The Cliff EP" や、 "Arktika" というアルバムを発表しているらしいのでこちらも確認してみてはいかがでしょうか。
ARKTIKA+THE CLIFF (アークティカ+ザ・クリフ)
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