メタル、音楽、日々のこと。

なんとか生きている人と音楽

鬱から完全復帰すべく、頭と気持ちの整理の為にも色々書いてたりします。あと時々音楽の話。

北海道で田舎暮らしをしてみて。

北海道での田舎暮らし、もうかれこれ6年になりそうです。
個人的にはそれは快適なのです。

まずは夏が蒸し暑く無い!
それに都会のコンクリートの中で暑いのは余計に暑く感じてしまってイヤなのですが、田舎の自然の中なら不思議とそこまでは暑く感じないのです。
うちの町は意外と風がありますし。

とはいえ、これは個人的に思うことなので
田舎に移住を考えるなら、まずはおさえることがあるかと思います。

他のサイトで言うようなことは任せておいて…
田舎と言っても日本にはホントに色々な場所があるようです。

都道府県で気候が違うのはよくご存知かと思いますが、ここで言いたいのは

山の中

海沿い

平地

川沿い

と、地形によっても変わってくること。

ちなみに自分が好きな場所は
大きな山が見える平地です。

山の中に住んだ時に思いました。

やはり、山の中だと虫の種類も豊富だった印象がありますし、獣も出るとか出ないとかいった話もわりとありましたし。
その時は熊こそ出ませんでしたが、猪がどこぞの地域に現れたと、言う話は何回かありました。

今の北海道の田舎は平地ですが、山に近い方はアライグマ、シカ🦌が出るみたいですし、町中にはキツネが時々います。

注意していただきたいのが、これは全て悪い話です。
アライグマは特に野菜とかを食い荒らす害獣ですし、キツネに触った日にはとんでもないことになります。

正確にはなるらしいです、と言ったほうがいいですね。
エキノコックス


なので、もし田舎に住みたいと考えてる方は
1度、移住体験をしてみるのが絶対にオススメです。
新潟県佐渡あたりの取り組みがが有名でしょうか。
最近では全国各地、至る所でやっているようです。

よく、田舎は閉鎖的で、独自の考え方やルールがあると言われますが、移住者の多い町村はそこまで閉鎖的でなくなってきていると思われます。

もちろん場所にもよりますが、昔のままでもまだ何とかなっている(と思ってる)町、
もしくは、意地がある町村は、まだまだ閉鎖的かもしれません。

ちなみに自分が以前いた福島では、震災の影響で人が極端に出ていってしまったので若い人が来てくれるなら大歓迎といった地域もありました。

それらを知るためにも1度、田舎の暮らしを体験してみたほうがいいです。
何ヶ所か行ってみて比較できるのが1番いいかと思います。

ちなみに、僕が住んでいる町はと言うと、
中心部はわりと開放的でよそ者にも優しいみたいですが、山に近いほうだとまだまだ女性がうんぬんとか男尊女卑的だったり、閉鎖的な感じがあるみたいです。

どんな人がいるのか、というのも大事なことでしょう。
そういう意味では、移住体験はどんな場所があるのか見れるのも大きいと思います。

それなりの人数が働いている職場で仕事ができそうであれば、おのずと人間関係は広がるでしょうし、同じ世代の集まる場所、飲食店などが簡単に行ける距離にあれば、仲良くなれる人と出会える可能性が高くなりそうです。

近くに移住してきた人がどの程度いるのか?もわかるかもしれません。

行くことでわかることは五感で感じることもあるでしょうし、情報はものすごく増えると思いますので、やはりここは何ヶ所か移住体験をしてみるのが得策かと思います。


ちなみに少しネットで調べるだけでも、
NPO法人ETIC のサイト " Drive Regions " などで、移住者のインタビューや、田舎と地方都市、都会の違いといったコラムも読めます。
また、プチ移住と調べたら、プチ移住で老後破産を回避できる?という記事にもたどり着きました。




では、自分がどんな生活をしているのかというと…。


自分の場合は知り合いつてで移住してきました。
(なので少し裏ワザ的な部分があるかもしれません。)

初めはメンタルを病んで仕事が続かなくなった自分に「農業をやったら少しリハビリになったりしないか?」という声かけをしてくれた人がきっかけでした。

そこの話は長くなるので、別の機会にして、3週間だけ、ということだったのでお世話になることにしたのです。
その3週間が終わる頃、農家さんから「今シーズンいっぱい働いてくれないか」と言われでたので、せっかくなので承諾して約3ヶ月働くことにした。

結局は最後まで続かなかったのだけれど、「1番大変な時期にいてくれて良かった」的な事を言ってくれた。
少しの間、休みが続いたけど、そうこうしている内に「事務作業できるんだって」と言われて、直売所運営と農業と福祉の連携をやっている団体に声をかけてもらった。
この町では若者というだけでかなり価値があるらしい。
かなり意外な発見だ。

別の若者も、都会では「お前の代わりなんかいくらでもいる」うんぬんと言われたから仕事を辞めた人が、この町では「若いもんいるんだってー?」と声をかけてもらって仕事し始めたらしいです。

今までも、田舎に関わった時に若者というだけで、良く見られることはあったが、その温度は町によって違うんだなぁ、と感じました。

結局、自分は札幌の友達の所で働いたこともあったけど、この町に5年も住んでいる。
水が美味しいのと、山が見える平地というのも好きだ。
都会、札幌までも電車とバスで1時間半もあれば行ける、というのも丁度いい距離だと思う。

その移動も、月に2〜3回程度。
この頻度なら、移動時間は音楽を聴いたり、考え事をするためのリラックスタイムになってしまう。
外の景色を見ながら音楽を聴けるのは中々に良い時間だと感じています。

ある意味、非日常なのです。

公共交通の話が出てきて、おわかりかもしれませんが、僕は車を持っていません。
あるのは原チャ。
ホントはバイクのほうが良いとは思うけど、自分の原チャは55〜60kmくらいはけっこう余裕で出るし笑、税金は2千円。
ガソリン代も満タンにしても500円と超!経済的なのです笑
そして、田んぼや畑の真ん中を走るのは意外と楽しい。

買い物も困ってはいない。
近くにあるスーパーと、去年できたホーマックニコット(小さなホームセンターとスーパーの合体版)があるので、普段の買い物には困らない。
それに、ネットでも買い物できる。
さらにメルカリ、ラクマとかもある。
これらは都会に住んでいたって、それなりには使うサービスでしょう。
よく、田舎の環境は不便と言われるけど、逆に今までが余計な買い物を結構していたのだと思わされました。


出来ることも増えました。

アパートで一人暮らしをしたら、最低限の家事とか、ボタンつけ直すとかは出来るようになるでしょう。
でも、
田舎にいたら、例えば美味しいものを食べたかったら時分で何とかしないと生けない側面が多々ある苦笑
元々、料理をしない訳ではなかったけど、レパートリーは増えたし、手抜き料理も結構覚えました笑


楽しいことも自分で探すしかないが、今はネットがある。
音楽も映画やアニメもサブスクリプションの時代なので、ほぼ何でも見ることができる。
(ちなみに楽天モバイルの低速回線は1MBのスピードがあるので見れます)
ネット回線は必要だけど、都会にいたって必需品なのは変わらないですよね。


最新の映画を見るのはちょっと大変だけど、
音楽は新曲の配信日は変わらない。
それに、聴けるミュージシャンはどんどん増えている。

あえて言えば、「あの曲いいよね♪」という話はラインで遠方の友達とするしかない。
同じように音楽を好きな人が近くにはいないのです。

本は大変といえば大変だけど、タブレット電子書籍は読めるし、友人が言うには図書館の取り寄せがAmazonより早いらしい笑


あと、もちろんイベントは少なすぎる笑
夏祭りと、親父バンドのライブ、各福祉施設の感謝祭的なのと、あとは2つくらいだろうか?その程度しかない。
そういう刺激は近くの札幌まで行かないといけない。


人間関係も特別、めんどくさいということはない。
自分がメンヘラで面倒だから、関わってくれないという側面も、もしかしたらあったりするのかもしれないが、それでも仲いい人たちがいて飲みに行ったりもするから丁度いいくらい。

が、前にも記した通り、山に近いほうに住んでる友人は大変なこともあるみたいですね…。

今のところ、子供が産まれたらということは考えていないのだが、うちの夫婦の方針は、自由で好きなことやろう、なので子育てもその方針になるんじゃなかろうかとうっすら思っている、程度しか考えてないのが本当のところです。
これからのご時世、必ずしもいい高校、大学に行く必要がなくなっていくのでは?と思いますし、
仮に子育てでお金がかかったとしても、近くにはボロだけど100万で買える家があるみたいだ。
こういう家を買って300万でリフォームかけたり、というのもアリだと思う。
ちなみに友人は50万で家を買って、100万かけてリフォームしてます。
その内の50万くらいは補助金が出たらしい。

と言う訳で気になるのは、
地元の友達のいう事とか笑
本当にこういう事が実現できるのか?とか
ここでの生活がやっていけるのか?ということなのだが、
正直、今回のコロナのことでは
都会にいて現金収入しかないほうが怖い気がしてます。

ここでなら、農家の仕事という手もあるので無収入になる心配はしていないです。



そんなこんなで、自分に合う土地と人がいる田舎生活は快適なのです。

結局、どこにいたって
人性を楽しんでいる人って、「その次を見てみたい!」とか、「この後どうなるか知りたい!」とか、もしくは他の理由でワクワクしてる人が多いように思う。

映画とかゲームだって、始まって2〜3分でちょー面白い!ってなるものはほとんどないだろう。
それを「こいつは何者!?」とか「ここからどう話が進むの!?」とか気にするから楽しくなるんじゃないか?
映画なら、勝手にそう思わせてくれるけれど、自分の人生においては自分でやるしかない。

だから
「探す」って大事なこと!
「やってみる」って大事なこと!
田舎生活に限らず、
色々なことをやってみる人生が、ステキな人生だと思います。