正直なところ、最近まで宮台真司氏のことは好きではなかったのだけど、この動画はとても面白い(興味深い)内容だった。
日本の現状、戦後からの流れ、今後とがよく見えてくる。
あくまでも一つの視点だとは思いますが。
動画の中で、野党こそ国民の意見を拾うべき(そして社会不安を減らすべき)と言う話が出てくる。
その野党も国民の声を拾えないのは、国民の多くが選挙にすら行かない=何もしない人たちと見てしまうからではないかと思う。
きっと何もしないのに口は出す人も多く見てきているだろう。
「何もしない人のことは後回しでも仕方ない」とは、政治家に限らず自分で考えて行動してきた人の多くが思っていそうに感じる。
(その最たるものは維新?)
既得権益もいつも悪い意味で語られるけど、人より努力したり、自力で行動してきた人間が特権をもって何が悪いのか?と思うのも不思議ではない気がする。
自分で動く人と動かない人の格差とも言えそう。
これは政治家が国民のことを考えないから悪いのか?
国民も変わらないといけない話だと思った。
ただ、元を辿れば原因はほとんどの人が12年間も受ける学校教育にあると思う。
学校では評価基準が少なすぎるのにその基準が強すぎる。
メインの評価基準は勉強と部活。
そのどちらもダメなら、あとは三枚目的な立ち位置を確保するとかコミュニケーションでなんとかするしかない。
人との仲が深まるような会話だって、ある程度のコミュニケーション能力がないとできない。
それなのに、コミュニケーションなんて教わる機会はないから、自力でやるしかない。
例えば違う意見を言われたら怒る人がいたとする。
教わる機会も少ないのに、ほとんどの場合「あの人はコミュニケーション能力ない」というレッテルを貼られて終わり。
簡単に個人の問題になってしまう。
(能力だけじゃなくてやる気も含めて)持ってる人はいいよね…なんて思うのも当然だと思う。
そうして流れや空気に身を任せる人が多く出来上がる。
個人の能力の問題というより、構造の問題なんだと思う。
日本人が大人しかったり、災害時にも暴動が起きないのは良いこととされている。
けどそれも基本的に事なかれ主義になってしまっているからかもしれない。
(良い面も悪い面もあるのは当然だろうけど)
自力で考える人を育てるのではなくて、ただの従業員を育てるのなら悪くはない(最高でもないけど)。
そのほうが楽だしw
このような教育が2世代、3世代と続けば今の世の中みたいになるのだろう。
これはGHQの戦後政策がうまくいったということなのだろうかww
最近、日本の治安が悪くなってる?とは多くの人が思っているかもしれないけど、課題に気づくのに必要なことなのかもしれないとも思う。
何故なら日本には一度、学生運動をはじめとする左右の闘争が大々的にあった時期がある。
そして、最終的に戦後の価値観として自由主義のほうに舵を切ることができたのだと思う。
あんな暴動みたいなことは起きてほしくないから、議論、対話で何とか終わらせたいですが。
コミュニケーションのことはもっとちゃんと学校にいる間に知りたかった。
学校で学べるコミュニケーションって、基本の中の基本というか、当たり障りのない部分しかない。
挨拶とか。
(あとなんだろう)
その挨拶だって、本当は人と人が繋がるほんの入り口に過ぎない。
そこから少し当たり障りのない会話に繋げて、それを何回も繰り返せてたら、もう一歩踏み込む会話に繋げられて…という流れすら実は教わらない。
経験でなんとなく知るだけだから、当然、知らない人もいる。
挨拶するから良いとか悪いとか、しっかりしてるとかしてないとかいうのが本質ではない。
コミュニケーションの方法というよりももっと大前提にある、あなたの意見もあれば私の意見もあって、違うところもあれば同じところもあるような考え方。
それをもっと早く知りたかった。
これはコミュニケーションというよりはメタ認知のほうが近いのか??
その一歩目だけでも、学校にいるうちにちゃんと習いたかった気がする。
ここまで読んで頂きありがとうございました。